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ものづくり販売、流通企業、サービス業のための経営コンサルティング
 

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SCM改革


 一企業の中だけで取り組まれてきた物流の効率化ではなく、商品供給に関わる企業が1企業の枠を超えて供給連鎖全体を適正化を求めて管理する手法がSCM(サプライチェーンマネジメント)です。商品が最終的に消費者に届くまでには、原材料メーカー、部品メーカー、メーカー、一次店、二次店などの複数の企業が関わっておりこれらが鎖状に繋がっています。しかしシステム導入で一気にSCMを作ってしまいたいとお考えの企業様は、自社の余裕資金と比べ無理していないか、期待効果は十分に見合ったものか、人的リソースが十分か、など検証を十分に行っていないでシステム構築を行った場合には事業を揺るがしかねない大きな落とし穴が待っています。以下ではその注意点と弊社が推奨するSCM改革について少しお話します。







上記実態の補足説明
 統合ソフトパッケージの取扱いメーカーからの数々(需要予測の効率化、在庫最適化、欠品低減、各種レポートの自動作成、等々)の素晴らしい提案を受け実行に移したものの社内の複雑な取り扱いデータ仕様を事前に良く整理せずにスタートに踏み切ったか、データ接続とそのタイミングフローをしっかりと検証せずに行ったか、或いは予測外の所まで含めて事前に十分なテスト(UAT)を実施しなかったか、又は経験が少ない企業側人材、コンサル、システム導入業者が行ったケースが原因であることが多く見受けられます。

これらにより導入引受会社は動かないことが怖くてプロセス作りの選択肢に有効案が存在してもより安易な案へ誘導し、出来上がったシステムは導入他社と比べ差別化とならず並みとなるケースも多く見受けられます。加えて導入プロジェクトのノウハウを社内に残せなかった企業はたとえシステムが動いたとしてもいずれ大きな問題に直面することにもなります。また動いたとしてもこれまでうまくいっていたはずの納期回答が悪化(高度な紐づけ機能を持っていることが逆に足かせ)するなど思いもよらない問題が発生することもあり、これらは事前に何も知らされないことが多々ありますので注意が必要です。

当社は統合ソフトパッケージの導入を無理押ししない
 決してSAP/ERPシステムのような大型パッケージの導入をやめた方がいいと言っているわけではありません。導入のための余裕資金、導入しようとするシステムの十分な機能とリスクの事前認識、自社のプロセスをよく理解されているコンサルとSI'erの存在があって初めて期限通り(予算通り)で期待するレベルのシステム構築が出来上がるのです。

無理な資金で行なおうとしますと結果的に調査や検証がおろそかになってうまく事が運ばず期間延長のための多額の追加資金を要求されるはめになったり、システムが取り扱うDATAとそのフローを良く存じ上げないままプロセスを作り上げシステムに適用しようとして初めてシステムが動かないことが分かるリスクが非常に大きいからです。

いずれも中小企業では費用が膨れ上がり会社の経営問題にまで影響を及ぼすことが非常によくあります。統計が取れている米国では失敗率が60~70%と言われ、同じようなソフトウェアパッケージの導入を行っている日本国内でも同様だと思います。私自身SAPの導入に2回(内一回はPM)、Global EDI, Global VMI, Global SCM,外注先を含めたバーチャルSCM生産システム、無人ロボット生産システム構築、等に携わってきましたのでSI'er側の様子もシステムの欠点もよく分かります。もし財務・原価上問題なく動いているシステムを所有しているならば今後も使い続けるための最小限のシステム更新にとどめ、既存のシステムを最大限に活用する方法も選択肢の中で残しておくこともお薦めします。

高度な機能を持った高額なパッケージソフトであろうと安いソフトであろうとどちらも使い方(運用)如何です。高機能な統合パッケージソフトは、各機能を有効に使用できる環境を整えるところまで持って行っていれば非常に心強く安心感も生まれますが、既存のシステムでもうまく使えば社内での理解者も多く又小回りも効き、何かあった時の対処も早く出来易いという強みを持っています。特に納期に関しては統合ソフト以上のパフォーマンスを出すことも決して不可能ではありません。これから進めようとするSCM改革はコストパフォーマンスを念頭に置き失敗しないプロセス改革を目指しましょう。

ご参考 (統合ソフトの導入が必須という企業様は是非読んでください)


 SCM/ITソフトの導入が不可欠と考えている企業様には、企業様側立場に立って導入を支援致しますのでご安心下さい。

社が推し進める中小企業 製造業のためのSCM改革コンサルティングとは

        Supply Chain Management の概念とプロセス範囲


 SCMは事業や会社の経営効率の向上を実現する経営管理手法の一つで、企業間の情報を最大限に
活用することで物とサービスを適正に管理する手法となります。物は下流からのサプライ、デマンド情報は上
流からの流れでこの二つが有効にかみ合ったときに納期や在庫を適正化出来、これがビジネスの発展や生
産性向上につなげることが出来ます。しかしながら単にモノと情報が流れているだけでは真のSCMとは言え
ません。各プロセス共に最大限に効率化して初めて競争力のある差別化可能なSCMが出来上がります。
従って決して最新SCMソフト導入ありきではありません。IT化を見越したしっかりとしたプロセスの確立を行う
こと。その上でITシステムをどうするかです。勿論、今お使いのシステムの活用も一案です。





 上記は当SCM改革支援プログラムを構造的に表したもので3本の柱の内容もご覧いただけると思います。プ
ロセスの改善と適正化を行ない納期の短縮化、在庫の削減化を行うと共に企業の体質強化を図りビジネスの
発展を総合的にサポートるため戦略的実施項目以外のものも加えられて構成されています。